iPhoneの完全に削除した写真を復元できるか？
iPhoneでは、削除後30日以内であれば「最近削除した項目」から写真の復元が可能ですが、それを過ぎると完全に削除されます。
Apple公式の復元手段は、iCloudやiTunesでのバックアップが必須です。したがって、バックアップを事前に取っていない、またはiCloud写真同期がオフだった場合は、基本的に復元は望めません。
iphone写真復元アプリお勧め
30日を過ぎて「最近削除した項目」に写真がなく、バックアップも取っていない状況では、完全に削除されたiPhoneの写真を復元できる唯一の方法は、サードパーティ製アプリの利用です。
市場には多くのiPhone写真復元アプリがあるため、ここでは人気ソフトをピックアップし、PCの有無、復元率、価格といった重要な比較ポイントをまとめてご紹介します。
|
Gbyte
|
UltData
|
Phonecleanup
|
Hidex
|
D-back
|
|
|---|---|---|---|---|---|
| 総合得点 | 9.3/10 | 9.1/10 | 9.0/10 | 8.8/10 | 8.7/10 |
| プライバシー | 9.2 | 8.8 | 9.7 | 8.7 | 8.8 |
| 復元スピード | 9.0 | 9.7 | 9.7 | 9.1 | 9.8 |
| セキュリティ | 8.6 | 9.1 | 9.3 | 8.3 | 8.5 |
| 利用者評価 | 9.9 | 9.2 | 6.1 | 9.0 | 8.9 |
| 利用経験 | 9.9 | 9.3 | 9.5 | 8.5 | 8.1 |
| アフタサービス | 9.9 | 9.7 | 9.6 | 9.5 | 8.6 |
| SNSアプリ | 9.3 | 9.0 | 9.7 | 8.6 | 9.2 |
| 機能の豊かさ | 7.1 | 7.6 | 7.7 | 8.3 | 6.3 |
| パソコン接続 | 不要 | 必要 | 不要 | 不要 | 必要 |
| 価格 | 永久ライセンス：21,748円 | 年間プラン：7,980円 | 年間プラン：3,300円 | 年間プラン：2,800円 | 年間プラン：8,980円 |
| 公式サイト | Gbyte公式 | UltData 公式 | Phonecleanup 公式 | Hidex 公式 | D-back 公式 |
総合得点を考慮すると、「GbyteRecovery」が強く推奨されます。
価格は高めですが、永久版なら一度の購入で家族全員が利用でき、今後のアップデートも無料であるため、コストパフォーマンスは抜群です。
また、状況に応じて以下の選択肢もあります。
PCなしで復元したい場合： 「GbyteRecovery」「Phonecleanup」「Hidex」を検討してください。
PCをお持ちの場合： より安価で評価が高い「UltData」の利用をおすすめします。
パソコンなしのiPhone写真復元アプリの利用ガイド
iPhoneの完全削除された写真を復元するアプリの操作手順は、ほとんどが同様です。ここでは、その中でも特に評価の高い「GbyteRecovery」を代表例として、利用方法を解説します。
ステップ 1: iCloud認証と連携：公式でアカウント登録後、アプリにApple IDとパスワードを入力。二要素認証を経て、iCloudアカウントをGbyteRecoveryと安全に連携させます。
ステップ 2: クラウドスキャンとプレビュー：連携後、「スキャン」を実行。iCloudバックアップファイルを深層スキャンし、削除された写真データなどを検出・表示。復元前に内容を確認できます。
ステップ 3: PCソフトでデータ保存：PC版ソフトをダウンロードし、同じアカウントでログイン。クラウドからデータをダウンロードした後、復元したい写真を選択し、PCにエクスポートして完了です。
補充：バックアップある場合の完全削除した写真の復元方法
iPhoneで削除した写真について、バックアップがある場合はiCloudやiTunesを通じて復元できます。この方法は、前述のサードパーティ製アプリによる復元とは別に、公式な補充手段としてご紹介します。
icloudからiPhoneの完全削除した写真を復元する
ステップ 1: 「設定」を開きます。
ステップ 2: 「一般」をタップし、「iPhoneを転送またはリセット」へ進みます。次に、「すべてのコンテンツと設定を消去」、「続ける」の順にタップします。
ステップ 3: パスコードを入力して確定すると、既存のデータがすべて消去されます。
ステップ 4: iPhoneの初期設定を進め、「Appとデータ」の画面が表示されたら、「iCloudバックアップから復元」をタップします。
ステップ 5: あなたのApple IDとパスワードを入力します。すると、iPhoneは自動的にデータの復元を開始します。
iTunesから完全削除した写真を復元する方法
iTunesとFinderも、iPhoneの削除された写真を復元するのに役立つ方法の一つです。ここではFinderを例として詳しく紹介します。
ステップ 1: MacでFinderを開きます。
ステップ 2: お使いのiPhoneをコンピューターに接続します。
ステップ 3: Finderの左側のリストから、ご自身のiPhoneを選択します。次に、「一般」タブの下にある「バックアップを復元」をクリックします。
ステップ 4: 復元したいバックアップ（必要な写真が含まれている最新のもの）を選択します。
ステップ 5: 「復元」をクリックして確定します。
※ バックアップから復元すると、iPhone上の現在のデータが上書きされます。復元する前に、新しいファイルは必ず別の場所に保存してください。
iPhoneデータ紛失の防止策
iPhoneの写真やアプリのトーク履歴など、貴重なデータを失わないためには、事前の防止策が不可欠です。ここでは、データ紛失を防ぐための3つの重要な対策を解説します。
防止策①常にiCloud同期をオンにしておく
iCloud同期をオンにしておくことで、iPhoneの主要なデータ（写真、連絡先、メモなど）がリアルタイムでAppleのクラウドサーバーに保存されます。
詳細とメリット：
リアルタイム同期: 写真やビデオを撮影したり、メモを作成したりすると、すぐにiCloudにアップロードされます。これにより、万が一iPhoneが故障したり紛失したりしても、直前のデータまで失われずに済みます。
「探す」機能との連携: iCloudにサインインしていれば、「探す」機能を利用して、紛失したデバイスの位置情報を確認したり、遠隔でロック・消去したりすることができます。
新しいデバイスへの移行: 新しいiPhoneを購入した際に、iCloudからデータを簡単に復元し、以前の状態を再現できます。
※iCloudストレージ容量が不足すると同期が停止するため、必要に応じて容量のアップグレードを検討しましょう。モバイルデータ通信量がかさむのを防ぐため、Wi-Fi接続時のみ同期を行う設定を確認しましょう。
防止策②別の保存アプリ（クラウドサービス）を利用する
iCloudとは別に、別のクラウドサービスやオンラインストレージアプリを併用することで、データの二重保存（バックアップ）を実現し、リスクを分散できます。
詳細とメリット：
二重の安全対策: Google Drive、Dropbox、Amazon Photosなどのアプリを利用して、特に重要な写真やファイルを重複して保存しておけば、どちらか一方のサービスに問題が発生してもデータを守れます。
異なるデータ管理: 例えば、仕事関連のファイルはDropboxに、個人的な写真はGoogle Photosにといったように、データの内容によって保存先を分けて管理することができます。
デバイス非依存: 別のアプリにデータを保存しておけば、Apple製品以外のデバイスからも簡単にデータにアクセスできるようになります。
防止策③ 定期的にiTunes/Finderでバックアップを作成する
iCloudや別のクラウド同期とは別に、PCに接続して「iTunes」（Windows）または「Finder」（Mac）を使って、iPhone全体の「完全バックアップ」をローカル（PC内）に作成します。
詳細とメリット：
完全なスナップショット: iCloud同期では一部のデータ（アプリそのものではなく設定など）しか含まれない場合がありますが、ローカルバックアップはiPhoneのほぼすべてのデータと設定の「完全なコピー」を作成します。
インターネット不要: 一度バックアップを作成してしまえば、復元時にインターネット接続が不要なため、大容量のデータでも比較的短時間で復元が可能です。
オフライン保存: クラウドサービスではなく、物理的に隔離されたPC内にデータを保存するため、クラウドサービス側の問題からデータを守ることができます。
※バックアップデータは非常に大容量になるため、PCのストレージに十分な空きがあるか確認が必要です。最新の状態を保つため、週に一度など定期的な実行を習慣づけることが重要です。
最後に
この記事でご紹介したように、iPhoneの完全に削除された写真を復元する手段は複数存在します。
公式のiCloudやFinderによる復元はバックアップが前提ですが、バックアップがない場合は「GbyteRecovery」などのサードパーティ製アプリが強力な復元をサポートします。特に「GbyteRecovery」は、iCloud連携による高い復元率とコスパの良さから推奨されます。
しかし、データ復旧は100%確実ではありません。最も重要なのは、iCloud同期の活用、別アプリでの二重保存、そして定期的なローカルバックアップという3つの防止策を習慣づけることです。貴重なデータを失わないよう、今すぐ対策を実行しましょう。
