WhatsAppは2021年8月に「一度だけ表示」機能を導入しました。
これは、写真や動画を一度開くと自動的に消去されるようにすることで、プライバシーを保護し、チャット履歴やギャラリーにメディアが残らないようにするための機能です。一時的な情報やプライベートな内容の共有に便利ですが、一度開くとそのメディアは閲覧できなくなります。
そのため、ユーザーは「一度だけ表示の写真を開いてしまった後で、もう一度見る方法はあるのか？」という疑問を抱くことになります。
一度だけ表示の写真をもう一度確認できますか
WhatsAppの公式情報によれば、一度だけ表示のメディアや音声メッセージは、バックアップを作成した時点でまだ開封されていなければ、バックアップから復元できます。
つまり、写真が送られてきてからあなたがそれを開くまでの間にWhatsAppのバックアップが取られていれば、その画像がバックアップファイルの中に残っている可能性があります。この特定のバックアップデータを復元すれば、すなわちその写真をもう一度開いて見ることができるというわけです。
唯一の方法ー専門的なデータ復元ソフト「Gbyte Recovery」
この方法は、現時点では iOSユーザーの方のみがご利用いただけます。
「Gbyte Recovery」 は、高度なWhatsAppバックアップ抽出技術を応用した、専門的なデータ復元プログラムです。
WhatsAppのチャットやメディアファイルはiCloudにバックアップとして保存されていますが、Gbyte Recoveryはこれらのデータ断片をスキャン・分析・抽出できます。そのため、WhatsAppのアプリ内からではアクセスできなくなったデータでも復元が可能です。
このツールの最も画期的な点は、削除されたり、隠れたりするバージョンのバックアップデータにもアクセスできることです。これにより、新しいデータで上書きされてしまったかもしれない過去のデータまで復旧できます。
たとえ「一度だけ表示」の写真を開いてしまった後でも、削除してしまった場合でも、バックアップ中に消えてしまった場合でも、Gbyteを使えば画像を取り戻せる可能性が大きく広がります。
Gbyte Recovery の使い方
ステップ1．コンピューターにGbyte Recoveryをダウンロードして起動するか、モバイル用のウェブ版を開きます。
ステップ2．WhatsAppアカウントに紐づいているApple IDでログインしてください。復元したいデータタイプとして「WhatsApp」と「WhatsApp添付ファイル」を選択します。
ステップ3．ソフトウェアがスキャンを完了するまでしばらくお待ちください。現在のバックアップだけでなく、過去の履歴からも、削除されたり隠されたりしている「一度だけ表示」のメディアを探し出します。
ステップ4．復元されたWhatsAppの写真をプレビューで確認し、目的の画像が見つかったら、それをコンピューターやスマートフォンに直接ダウンロードして完了です。
データ復元ソフトの代替策3つ
ここでは代替策としての方法3つを紹介いたします。もう一度見るチャンスがあるが必ずしもわけではありません。
方法1．開く直前に「画面録画」をオンにする
WhatsAppは「一度だけ表示」メッセージのスクリーンショットはブロックしますが、画面録画は規制していません。最も簡単で確実な方法の一つは、写真や動画を開く直前に、スマートフォンの標準搭載されている画面録画機能を起動しておくことです。
これは写真でも短い動画でも完璧に機能しますし、あなたがコンテンツを録画したことが送信者にバレることもありません。
方法2．別のカメラやスマホで画面を撮影する
もう一つのシンプルでリスクゼロの方法は、別のスマートフォンやタブレット、デジタルカメラなどを使って、写真を見ている自分の画面をそのまま記録することです。「一度だけ表示」のメッセージを開き、画面に表示された瞬間を写真に撮るか、短い動画として録画しましょう。
原始的な方法に思えるかもしれませんが、外部のデバイスで記録しているため、WhatsApp側に検出される心配は一切ありません。
方法3．送信者に頼んで再送してもらう
もし、うっかり「一度だけ表示」の写真を開いてしまった後で、保存しなかったことを後悔しているなら、送信者本人に再度送ってもらうのが最も早い解決策です。ほとんどの場合、送信者は元のファイルをまだ自分のスマホに持っています。「すぐ閉じちゃったから」とか「詳細を保存し忘れた」など、もう一度必要になった理由を丁寧に伝えてお願いしてみましょう。
まとめ
WhatsAppの「一度だけ表示」機能はプライバシー保護に優れていますが、大切な写真や動画を二度と見られなくなるという課題も生じます。うっかり開いてしまった後の再確認は困難ですが、公式情報によると、開封前のバックアップがあれば復元の可能性があります。
iOSユーザー限定の「Gbyte Recovery」*のような専門ソフトは、削除されたり隠れたりしたバックアップデータからも「一度だけ表示」のメディアを探し出せる強力な解決策です。
また、代替策として、開く前の「画面録画」や別のデバイスでの画面撮影は、最も確実な事前対策となります。もし見逃してしまった場合は、送信者に再送をお願いするのが最もシンプルな方法です。今後は、これらの方法を参考に、大切なデータを見逃さないよう注意してご利用ください。
