Macでファイルをうっかり削除し、さらにゴミ箱まで空にしてしまった。
そんな時、どうすれば良いか分からず焦ってしまいますよね。この記事では、慌てることなく、失われたファイルを復元するための方法を解説します。
ゴミ箱にファイルが残っている場合の復元方法
最も簡単なケースは、まだゴミ箱を空にしていない場合です。以下の手順でファイルを元に戻すことができます。
ステップ1: デスクトップで「ゴミ箱」アイコンをクリックします。
ステップ2: ゴミ箱内に削除されたファイルが表示されるので、復元したいファイルを探します。
ステップ3: ゴミ箱内の復元したいファイルを右クリックします。
ステップ4: 「元に戻す」オプションを選択します。これで、そのファイルは元の場所に戻ります。
ゴミ箱まで空にしてしまった場合の復元方法
もしゴミ箱を空にしてしまった場合でも、以下の方法で復元を試みることができます。
方法①： Time Machineを活用
Macには、iPhoneのiTunesバックアップ機能に似た「Time Machine」というバックアップツールが標準搭載されています。
Time Machineでバックアップを取っておけば、ファイルを誤って完全に削除してしまっても、バックアップ時の状態に戻すことで簡単に復元できます。
注意：Time Machineを利用するには、事前のバックアップが必要です。
Time Machineでバックアップ作成するガイド
システム設定を開く: 画面左上のメニューから「システム設定」を選択します。
Time Machineを選択: 「一般」をクリックし、続けて「Time Machine」をクリックします。
バックアップディスクを追加: 「バックアップディスクを追加」または「＋」ボタンをクリックします。
ディスクを設定: 使用したいストレージデバイスを選択し、「ディスクを設定」をクリックします。
設定の確認: 表示されるメッセージに従って、ディスクの消去やパスワードの設定を行います。
バックアップ開始: 設定完了後、自動的にバックアップが始まります。
Time Machineでごみ箱から削除されたものを復元するガイド
Time Machineでバックアップを作成していれば、ゴミ箱を空にしてしまった後でも、簡単に削除されたファイルを復元することができます。
Time Machineを起動: Dockかメニューバーのアイコンから「Time Machineに入る」を選択します。
時間を遡る: 画面右側のタイムラインを使って、ファイルが削除される前の状態に戻します。
ファイルを探す: Finderウィンドウで、復元したいファイルが元々あった場所を見つけます。
ファイルを復元: ファイルを選択し、画面右下の「復元」ボタンをクリックします。
事前にバックアップを取っていなかった場合、この方法では復元できません。次に紹介する方法は、バックアップがなくても利用できるため、ぜひご覧ください。
方法②：専門的なデータ復元ツールを利用
iCloudに一度保存したことがあるファイルなら、「Gbyte Data Recovery」のような専門的なデータ復元ツールを使う方法があります。GbyteはMacだけでなく、iPhoneやiPadなど、iOSデバイスから削除したファイルの復元にも対応しています。
さらに、Apple公式の4種類のデータ復元方法を大きく超え、30種類以上のデータを復元可能です。加えて、データ復元に関する特許も保有しており、信頼性の高い業者として確かな実績を誇ります。
Gbyteの利用ガイド
ここでは、削除されたMACの写真を例としてGbyteを使って、簡単に復元するガイドを紹介します。
Gbyteの公式サイトで無料のアカウントを作成します。
作成したアカウントをiCloudアカウントとリンクします。
復元したいデータで「写真」を選択します。
スキャンが完了するまでしばらくお待ちください。
スキャンが完了したら、MACから削除された写真だけでなく、iphoneやiPadから削除されたものまで確認できます（PCバージョンを利用する場合は、データをエクスポートすることも可能です）。
方法③：専門的なデータ復旧業者に相談
万が一、上記の2つの方法を試してもゴミ箱を空にしたファイルが復元できない場合は、専門のデータ復旧業者に相談することをお勧めします。業者は専門的な機材を使い、データを取り戻すチャンスを提供してくれます。
データ復旧業者は多く存在するため、どの業者を選ぶべきか迷うこともあるでしょう。そんな時は、上記の記事で紹介している選択基準や信頼できる業者リストを参考にしてください。
Macのデータ復元に関するよくある質問
Q1. Time Machineでバックアップを作成できない場合はどうする？
Time Machineでバックアップができない場合、以下の点を確認してみてください。
- 接続とディスクの確認: Macとバックアップディスクが正しく接続されているか確認。
- ソフトウェアの干渉: セキュリティソフトやウイルス対策ソフトが原因でバックアップが妨げられることがあります。
- トラブルシューティング: 「ディスクユーティリティ」で修復を試み、解決しない場合はバックアップディスクを消去して設定し直す。
Q2. Macのユーザーアカウントは一度削除して、削除したユーザー或いはゴミ箱にも存在しない場合、復元できないのでしょうか？
Macのユーザーアカウントを一度削除し、ユーザーフォルダもゴミ箱に残っていない場合、原則として復元は困難です。バックアップがあれば復元可能ですが、ない場合は専門のデータ復旧業者に依頼するしかありません。
Q3. Macのゴミ箱から復元できないとは何か
Macのゴミ箱から復元できない状況は以下のケースを指します：
- ゴミ箱を空にした。
- 「Option」キーを押しながら削除した。
- ファイルが大きすぎてゴミ箱に入らなかった。
- データが上書きされてしまった。
Q4. 無料で利用できるMacのデータ復元ツールはありますか？
はい、無料で利用できるMacのデータ復元ツールは存在します。無料版には機能や復元できるデータ量に制限がありますが、本格的な復元が必要な場合は有料版や専門業者への依頼も検討しましょう。
最後に
Macでゴミ箱から削除したファイルを復元する方法について解説しました。
▶ゴミ箱にファイルが残っている場合: 最も簡単で安全な方法です。「元に戻す」オプションで元の場所に戻せます。
▶ゴミ箱を空にしてしまった場合:
Time Machineを利用: 事前にバックアップを設定していれば、削除前の状態に簡単に戻せます。
専門的なデータ復元ツールを利用: Gbyte Data Recoveryのようなツールは、バックアップがなくても削除されたファイルをスキャンして復元できます。
データ復旧業者に相談: 上記の方法で解決できない場合や、物理的な損傷がある場合は、専門業者に依頼することが最後の手段となります。
いずれの場合も、ファイル削除に気づいたら、Macの使用をすぐにやめることが復元の成功率を高めるための鍵です。この記事が、万が一の事態に直面した際の助けとなれば幸いです。
