Title: iPhone強制初期化マニュアル|準備から完了まで、このガイドでOK! URL Source: https://www.gbyte.com/ja/blog/iphone-reset-methods-ja Published Time: 2025-08-06T02:30:08.000Z Markdown Content: iPhoneを売却・譲渡したい、パスコードを忘れた、動作不良を直したいなど、iPhoneを「初期化したい」と思う場面はさまざまです。 この記事では、一般的な「すべてのコンテンツと設定を消去」という初期化方法を中心に、適用範囲・実行前の準備、特殊な初期化方法、初期化後のデータ復元、初期化できない場合の対処まで順番に解説します。 ## 内容一覧|この記事で分かること * iPhone「初期化」とはいったい何 * どのような場面で初期化を使うべきか、使わない方がよいか * 初期化前に確認すべきこと * 設定から「すべてのコンテンツと設定を消去」する手順 * 通常手段以外の初期化方法 * 初期化後にデータを戻す方法 * iPhoneを初期化できない場合の対策法 ## iPhoneの「初期化」とは? iPhoneの初期化とは、iPhoneを工場出荷時の状態に戻し、本体に保存されているすべて情報や設定を消去することです。主にはAppleの設定画面での「すべてのコンテンツと設定を消去」というオプションを指しています。 一方、使用場面やデバイスの状態によって、初期化の実行方法と操作手順も様々です。以下はその詳細をご説明します。 ## iPhoneを初期化する使用場面と適用範囲 初期化は、目的が「本体を空にする」場合に適した操作です。設定の不具合や一時的な動作停止だけなら、初期化よりも再起動や設定のリセットを先に検討するのがおすすめです。 | **使用場面** | **内容** | **初期化以外の選択肢** | | --- | --- | --- | | 売却、譲渡、下取り | バックアップ、サインアウト、関連付けの整理後に本体を消去する | 個別削除ではなく端末全体で消去する | | パスコードを忘れた | 旧パスコードやロック画面の消去機能を確認する | 条件に合えば旧パスコードでデータを残せる可能性がある | | リンゴループ、起動しない | リカバリーモードでiOSの「アップデート」や「復元」を行う | まず強制再起動や「アップデート」を確認する | | Wi-FiやBluetoothだけが不安定 | 一時的な不具合や誤設定 | 再起動、ネットワーク確認、すべての設定をリセット | | 紛失、盗難 | 「探す」で情報を保護し、必要に応じて遠隔消去する | 紛失モードを先に使い、デバイスを「探す」から削除しない | ### 初期化の適用範囲 初期化は、端末内のデータと設定を消去し、iOSを再設定するための操作です。不要なアカウント情報を端末から外したり、売却前に本体を空にしたりする目的には向いています。 ただし、初期化しても、落下や水濡れによる故障、充電端子やボタンの破損、通信事業者側の契約問題、Apple アカウントの所有権、アクティベーションロックを解決できるとは限りません。 ### 初期化が向いてないシナリオ * バックアップや同期先が分からず、データがiPhone内の唯一のコピーかもしれない * 写真、連絡先、メッセージ、カレンダーなどを残したい * Apple Accountのパスワードや所有者を確認できない * 水濡れ、落下、画面破損、ボタン故障がある * 会社や学校の管理端末で、管理者の許可がない * 初期化後に第三者ツールで必ずデータを戻せると考えている ## 初期化前に行う事前準備 「すべてのコンテンツと設定を消去」やリカバリーモードの「復元」を実行すると、iPhone本体のデータが削除されます。初期化後にデータを戻せるかどうかは、事前に保存先を確認しているかで決まります。 ### バックアップ状態を確認する **保存方法****特徴****確認すること** iCloud同期 対応項目をiCloudと複数のデバイスで同期する 同じApple Accountか、対象機能がオンか iCloudバックアップ iCloudにまだ同期されていないデータや設定を保存する 最終バックアップ日時、容量、保存対象 Mac・Windowsバックアップ iPhoneのデータや設定をパソコンに保存する 保存先、暗号化の有無、暗号化パスワード アプリ独自の保存 LINE、ゲーム、認証アプリなどが独自に管理する 引き継ぎ設定、ログイン情報、復旧コード iCloud同期とiCloudバックアップは別の仕組みです。詳しくは[AppleのiCloudバックアップの説明](https://support.apple.com/ja-jp/108770)を確認してください。 ### バックアップの作成 iCloudバックアップを有効にしているだけでは、初期化直前のデータが保存されているとは限りません。バックアップを作成した後、完了日時が更新されたことを確認します。 1. iPhoneをWi-Fiに接続します。 2. 可能であれば充電器に接続します。 3. 「設定」→自分の名前→「iCloud」→「iCloudバックアップ」を開きます。 4. 「今すぐバックアップを作成」をタップします。 5. 完了日時が更新されたことを確認します。 MacではFinder、WindowsではAppleデバイスアプリからバックアップを作成できます。暗号化バックアップを使用する場合は、設定したパスワードを忘れないでください。 ### Apple Accountと移行データを確認する 初期化後にiCloudデータを戻すには、基本的に同じApple Accountでサインインします。次の情報を確認してください。 * Apple Accountのパスワード * 信頼できる電話番号や認証デバイス * 写真、連絡先、カレンダー、メモなどの同期状態 * LINE、WhatsApp、ゲーム、認証アプリの引き継ぎ設定 * 銀行・証券アプリのログインや本人確認 売却・譲渡の場合は、さらに次の項目も確認します。 * 新しいiPhoneへのデータ移行 * Apple Watchのペアリング解除 * Wallet、Suica、PASMOなどの移行 * eSIMを保持するか消去するか * Androidへ移行する場合のiMessage登録解除 eSIMを消去しても、携帯電話会社との契約が自動的に解約されるわけではありません。解約や再発行については通信事業者に確認してください。 ### 「探す」とAppleアカウントの扱いを確認する 初期化前に「iPhoneを探す」を必ずオフにする必要はありません。初期化の目的によって、Appleアカウントからのサインアウトや「探す」の扱いは異なります。 **初期化の目的****「探す」とAppleアカウントの扱い** 初期化後も自分でiPhoneを使い続ける 原則として事前にサインアウトする必要はありません。「すべてのコンテンツと設定を消去」の画面で、iPhoneのパスコードやApple Accountのパスワードを入力します。 売却・譲渡・下取り Apple Accountからサインアウトし、端末を消去します。初期化後は「こんにちは」画面が表示され、以前のApple Accountを求められないことを確認します。 パスコードを忘れた、またはリカバリーモードを使う 事前にサインアウトできない場合があります。復元後にアクティベーションロックが表示された場合は、以前使用していたApple Accountで認証します。 紛失・盗難「探す」をオフにしたり、Apple Accountからデバイスを削除したりしません。紛失としてマークし、必要に応じて遠隔消去を行います。 ### 電源と接続環境を準備する 初期化やiOSのアップデート、リカバリーモードでの復元には時間がかかることがあります。処理中の電池切れや接続中断を避けるため、次の点を確認してください。 * iPhoneを十分に充電する * 可能であれば充電器に接続する * ノートパソコンを電源に接続する * 安定したWi-Fiを使用する * USBケーブルをパソコンへ直接接続する * リカバリーモード中はケーブルを抜かない バッテリー残量が少ない場合は、先に充電してから操作を始めましょう。 ## iPhoneを初期化する「通常方法」 iPhoneを操作でき、ロック解除用のパスコードとAppleアカウントのパスワードが分かる場合は、「すべてのコンテンツと設定を消去」を使います。これが、設定から本体を完全に消去する標準的な初期化方法です。 ### 「すべてのコンテンツと設定を消去」の手順 ![Image 1: iphone-factory-reset-settings-ja.webp](https://resource.gbyte.com/20260901/large/iphone-factory-reset-settings-ja.webp) 1. 初期化前に、必要なバックアップとデータ移行を完了します。 2. 「設定」を開き、「一般」をタップします。 3. 「転送またはiPhoneをリセット」をタップします。 4. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。 5. 消去される内容を確認し、「続ける」をタップします。 6. eSIMを保持するか、eSIMを含めて消去するかを選びます。 7. iPhoneのパスコードを入力します。 8. Apple Accountのパスワードを入力します。 9. 電源や通信を切らず、消去が終わるまで待ちます。 初期化が完了すると「こんにちは」画面が表示され、初期設定前の状態になります。 ### eSIMを保持するか消去するか ![Image 2: esim-erasing-option-during-factory-reset-ja.webp](https://resource.gbyte.com/20260901/large/esim-erasing-option-during-factory-reset-ja.webp) 初期化後も同じiPhoneを使う場合は、eSIMを保持する選択肢があります。売却・譲渡する端末では、eSIMプロファイルを消去するかを確認してください。 eSIMプロファイルを消去しても、携帯電話会社との契約が自動的に解約されるとは限りません。回線の解約、番号移行、eSIMの再発行や再設定は、通信事業者の手続きが必要です。 ### 初期化完了後に確認すること * 「こんにちは」画面が表示されているか * 以前の写真、メッセージ、アプリが表示されていないか * 売却・譲渡の場合は、以前のAppleアカウントを求められていないか * eSIMを消去した場合は、通信事業者側の再設定が必要か ## 特殊なiPhone初期化方法 設定からの完全消去ができない場合や、特定の目的に合わせて別の操作を使う場合は、以下の特殊な方法を確認します。方法によっては本体データを消去するため、名前だけで判断せず、実行前に影響を確認してください。 ### 方法1:すべての設定をリセットする 「すべての設定をリセット」は、iPhoneの設定を工場出荷時の状態に戻す方法です。写真、ビデオ、音楽、アプリ、メッセージ、連絡先、カレンダーのイベント、書類などの個人データは削除されません。 Apple公式ガイドによると、Wi-Fi、Bluetooth、Face ID、Touch ID、通知、位置情報、プライバシー、VPN、ホーム画面のレイアウト、Apple Payのカード、Apple Watchのペアリング情報などがリセット対象になります。 ![Image 3: resetting-iphone-network-settings-ja.webp](https://resource.gbyte.com/20260504/large/resetting-iphone-network-settings-ja.webp) #### 操作手順 1. 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」を開きます。 2. 「リセット」をタップします。 3. 「すべての設定をリセット」をタップします。 4. iPhoneのパスコードを入力し、画面の案内を確認します。 この方法では本体データは消去されません。データと設定を完全に消去する必要のある場合は、「すべてのコンテンツと設定を消去」を使用します。 ### 方法2:ロック画面からiPhoneを消去する パスコードを忘れてロックを解除できない場合でも、条件を満たすiPhoneでは、ロック画面から本体を消去できます。これはデータを残したままロックを解除する方法ではなく、データと設定を消去して再設定する方法です。 #### **消去前に確認すべきこと** * iOS 15.2以降であること * 初期化前に「探す」が有効になっていること * Wi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続できること * Apple Accountとパスワードが分かること * iOS 17以降で、パスコード変更から72時間以内なら旧パスコードを試せる場合があること 旧パスコードを使える場合は、iPhoneを消去せずにアクセスを回復できる可能性があります。データを残したい場合は、表示される「以前のパスコードを入力」などの選択肢を、消去より先に確認してください。 ![Image 4: erasing-data-and-setting-to-unlock.webp](https://resource.gbyte.com/20260618/large/erasing-data-and-setting-to-unlock.webp) #### **操作手順** 1. ロック画面でパスコードの入力を続け、「[iPhoneは使用できません](https://www.gbyte.com/ja/blog/iphone-unavaliable-jp)」などの画面を表示します。 2. iOS 17以降では「パスコードをお忘れですか?」、iOS 15.2またはiOS 16では「iPhoneを消去」などの項目をタップします。 3. 「リセットを開始」または同じ意味の確認項目をタップします。 4. Apple Accountのパスワードを入力し、画面の案内に従います。 5. 「iPhoneを消去」をタップします。 6. iOS 17以降でeSIMを使っている場合は、eSIMを保持するか消去するかを選びます。 7. 再起動後、「こんにちは」画面からiPhoneを設定します。 「パスコードをお忘れですか?」や「iPhoneを消去」が表示されない場合は、ネットワーク、「探す」、Apple Accountの状態を確認します。条件を満たしても利用できない場合は、次のリカバリーモードを使います。 ### 方法3:リカバリーモードからリセットする [リカバリーモード](https://www.gbyte.com/ja/blog/iphone-recovery-mode-complete-guide-ja)は、MacやWindowsのコンピュータを使ってiPhoneのiOSを更新または再インストールする方法です。リカバリーモードに入っただけで、直ちにデータが消去されるわけではありません。 ただし、「復元」を選ぶとiOSが再インストールされ、iPhone本体のデータが消去されます。データを残せる可能性を優先する場合は、まず「アップデート」を確認します。ただし、アップデートでもデータが残るとは限りません。 #### **動作環境** * Mac:最新のmacOSとFinder * Windows:最新のAppleデバイスアプリ・iTunes ![Image 5: recovery-mode-in-different-software-platform-ja.webp](https://resource.gbyte.com/20260828/large/recovery-mode-in-different-software-platform-ja.webp) #### **リカバリーモードの起動方法** | **iPhoneのモデル** | **ボタン操作** | | --- | --- | | iPhone 8以降、iPhone SE(第2世代以降) | 音量を上げるボタンを押してすぐ放し、音量を下げるボタンを押してすぐ放します。その後、「コンピュータに接続」画面が表示されるまでサイドボタンを押し続けます。 | | iPhone 7、iPhone 7 Plus | サイドボタンまたはトップボタンと音量を下げるボタンを同時に長押しし、「コンピュータに接続」画面が表示されるまで押し続けます。 | | iPhone 6s以前、iPhone SE(第1世代) | ホームボタンとトップボタンまたはサイドボタンを同時に長押しし、「コンピュータに接続」画面が表示されるまで押し続けます。 | #### **操作手順** 1. MacのFinderまたはWindowsのAppleデバイスアプリを開きます。 2. iPhoneをUSBケーブルでコンピュータへ接続します。 3. モデルに合ったボタン操作でリカバリーモードにします。 4. コンピュータに表示されたiPhoneを選びます。 5. データを残せる可能性を優先する場合は、まず「アップデート」を試します。 6. 消去を受け入れてiOSを再インストールする場合は、「復元」を選びます。 7. 処理中はUSBケーブルを抜かず、終了まで待ちます。 ソフトウェアのダウンロードに15分以上かかると、「コンピュータに接続」画面が閉じる場合があります。その場合はダウンロードが終わるまで待ち、iPhoneをもう一度リカバリーモードにして手順を続けます。 ### 方法4:「探す」からiPhoneを遠隔消去する 「探す」の遠隔消去は、手元にないiPhoneのデータをインターネット経由で消去する方法です。別のAppleデバイスの「探す」アプリ、またはブラウザのiCloud.com/findを使用します。 ![Image 6: icloud-search-function-jp.webp](https://resource.gbyte.com/20260618/large/icloud-search-function-jp.webp) #### **操作手順** 1. 別のAppleデバイスで「探す」を開くか、ブラウザで[iCloud.com/find](https://www.icloud.com/find)にアクセスします。 2. 同じApple Accountでサインインし、「すべてのデバイス」から対象のiPhoneを選びます。 3. デバイスの状態を確認し、「このデバイスを消去」などの項目を選びます。 4. 表示される注意事項を確認して、消去要求を送信します。 iPhoneがオフラインの場合、消去要求は保留になり、端末がオンラインになった時点で実行されることがあります。消去が始まった後は、端末内のデータを元に戻せません。 遠隔消去と、Apple Accountからデバイスを削除する操作は別です。遠隔消去後もアクティベーションロックが維持されるため、紛失端末を「探す」から削除しないでください。 ### 方法5:DFUモードを使う DFUモードは、通常の設定初期化やリカバリーモードより深いレベルでiPhoneを復元するときに使われる特殊な状態です。通常の初期化やリカバリーモードで解決できる問題に対して、最初からDFUモードを使う必要はありません。 DFUモードからの復元は、iOSやファームウェアの再書き込みを伴い、データが消去されます。モデルごとに操作が異なるため、詳細については[こちらへ](https://www.gbyte.com/ja/blog/dfu-mode-complete-guide-ja)。 ## iPhone初期化方法のまとめ ここまで紹介した初期化方法は、目的とデータへの影響が異なります。次の表で、自分が必要としている操作を確認してください。 | **方法** | **主な目的** | **個人データの消去** | **選ぶときの注意** | | --- | --- | --- | --- | | 再起動・強制再起動 | 一時的なフリーズや反応不良を解消する | 通常は消去しない | 初期化ではないため、最初の確認方法として使う | | すべての設定をリセット | Wi-Fi、Bluetooth、通知などの設定を戻す | 写真、アプリ、連絡先、カレンダーなどは消去しない | ネットワークやFace IDなどを再設定する場合がある | | すべてのコンテンツと設定を消去 | iPhone本体を完全に空にする | 本体のデータと設定を消去する | 売却、譲渡、下取り、完全消去の標準方法 | | ロック画面からの消去 | パスコードが分からないiPhoneを消去する | 消去する | iOS、「探す」、通信、Apple Accountの条件が必要 | | リカバリーモードのアップデート | iOSを更新して起動やシステムの問題を直す | 残る | バックアップの有無を確認してから実行するのがおすすめ | | リカバリーモードの復元 | iOSを再インストールする | 消去する | バックアップの有無を確認してから実行するのがおすすめ | | 「探す」からの遠隔消去 | 手元にないiPhoneのデータを保護する | 実行されると消去する | 消去後も「探す」からデバイスを削除しない | | DFUモード | 深いレベルでiOSやファームウェアを復元する | 消去する | より抜本的なスマホソフトウェア側の修復手段 | ## 初期化後にデータを復元する方法 初期化後にデータを戻せるかどうかは、初期化前の保存先で決まります。初期化を実行しただけで、消去されたデータが自動的に復元されるわけではありません。 ### iCloudと同期していたデータを再表示する iCloud写真、連絡先、カレンダー、メモなどを同期していた場合は、初期設定で同じApple Accountにサインインし、対象のiCloud機能を有効にします。Wi-Fiと電源を安定させ、データの同期が終わるまで待ちます。 ただし、iCloudに同期されていないデータは、サインインだけでは戻りません。iPhone内だけに保存されていた情報や、アプリ独自の領域に保存されていた情報は、iCloudバックアップやアプリ側のバックアップを確認する必要があります。 ### iCloudバックアップから復元する 1. 初期化後の「こんにちは」画面から、言語、地域、Wi-Fiなどを設定します。 2. 「Appとデータ」などの画面で、「iCloudバックアップから復元」を選びます。 3. Apple Accountでサインインします。 4. バックアップの日時と容量を確認し、必要なバックアップを選びます。 5. Wi-Fiと電源を維持し、復元が終わるまで待ちます。 バックアップ作成後に追加した写真やメッセージなどは、そのバックアップに含まれていない場合があります。複数のバックアップがある場合は、初期化直前に近いものを選びます。 ### MacまたはWindowsのバックアップから復元する MacではFinder、WindowsではAppleデバイスアプリを使用します。iPhoneをコンピュータに接続し、表示されたバックアップの日時を確認してから復元します。 暗号化されたローカルバックアップを使う場合は、作成時に設定した暗号化パスワードが必要です。パスワードが分からない場合、そのバックアップを復元できないことがあります。 ### アプリ独自のバックアップから復元する LINE、WhatsApp、ゲーム、認証アプリ、銀行・証券アプリなどは、iPhone全体のバックアップだけで完了しない場合があります。各アプリのアカウント、引き継ぎ設定、SMS認証、復旧コード、バックアップ日時を確認してください。 ### バックアップが見つからない場合 iCloudバックアップがなくても、iCloud同期、Google、Exchange、各アプリのクラウド保存先にデータが残っていれば、個別に戻せる可能性があります。写真、連絡先、カレンダーなどは、ブラウザや別の端末から保存先を確認します。 どの同期先やバックアップにも存在せず、「すべてのコンテンツと設定を消去」「遠隔消去」「リカバリーモードの復元」を既に完了している場合、[Gbyte Recovery](https://www.gbyte.com/ja/iphone-data-recovery)をはじめとするサードパーティのデータ復元ソフトを使えば、復元できる可能性はまだあります。ただし、復元の成功率はデバイス状態やバックアップの利用状況次第で、必ず復元できるというわけではありません。 ## iPhoneを初期化できない場合の問題の切り分け 初期化できない原因は、パスワード、設定上の制限、通信、コンピュータとの接続、iOSの起動不良、ハードウェア故障などに分かれます。次の順番で確認すると、不要なデータ消去を避けやすくなります。 ### 1. Apple Accountのパスワードが分からない 「すべてのコンテンツと設定を消去」では、Apple Accountのパスワードを求められることがあります。 ### 2. スクリーンタイムや管理プロファイルで制限されている アカウント変更や消去の項目がグレー表示になっている場合は、スクリーンタイム、構成プロファイル、MDM、ファミリー共有の管理などが関係している可能性があります。会社や学校の端末は、管理者の許可を取得する必要があります。 ### 3. ネットワークに接続できない ロック画面からの消去やApple Accountの認証には、Wi-Fiまたはモバイルデータ通信が必要になる場合があります。別の安定したネットワークを試し、認証ページが必要な公衆Wi-Fiは避けます。 ### 4. MacやWindowsがiPhoneを認識しない * USBケーブルを交換する * 別のUSBポートへ直接接続する * MacのOSやFinder、WindowsのAppleデバイスアプリを更新する * iPhoneとコンピュータを再起動する * 別のコンピュータで認識するか確認する 認識されない状態で復元を繰り返すのではなく、ケーブル、端子、コンピュータ側の問題を順番に切り分けます。 ### 5. リンゴループ、再起動を繰り返す まずモデルに合った強制再起動を試します。改善しない場合は、リカバリーモードで「アップデート」を確認します。「復元」はiOSを再インストールして本体を消去するため、バックアップがない場合は、実行前にデータの重要性を判断してください。 ### 6. 画面、ボタン、充電端子などが故障している タッチ操作ができない、ボタンが反応しない、充電端子が破損している、水濡れや落下の後から起動しない場合は、ソフトウェアの初期化だけで解決しない可能性があります。データが重要なら、充電や復元を何度も行わず、Appleまたは正規サービスプロバイダへ相談してください。 ### 操作を中止した方がよいケース * バックアップや同期先が分からず、データが唯一のコピーかもしれない * Apple Accountやアクティベーションロックの所有者を確認できない * 水濡れ、落下、画面破損、ボタン故障がある * 会社や学校の管理端末で、管理者の許可がない * リカバリーモードを複数回試しても進まない * 初期化後に第三者ツールで必ず復元できると考えている 上記に当てはまる場合は、消去を続けるより、バックアップ、所有者情報、故障状態を整理してから再び検討した方が良いです。 ## 勘違いされがちな初期化に関する用語と操作 ### 強制再起動と初期化 強制再起動は、iPhoneの動作が一時的に止まったときに電源を入れ直す操作です。通常は写真、メッセージ、アプリ、連絡先などを消去しません。初期化したい理由がフリーズだけなら、まず強制再起動を確認します。 ### 「すべての設定をリセット」と初期化 「すべての設定をリセット」は、Wi-Fi、Bluetooth、Face ID、通知、プライバシーなどの設定を初期状態へ戻します。個人データは削除されません。 「すべてのコンテンツと設定を消去」は、写真、メッセージ、アプリ、書類などを含むiPhone本体のデータを消去します。売却や譲渡では、こちらを使います。 ### iCloud同期とiCloudバックアップ iCloud同期は、対応するデータをiCloudと複数のデバイスで同期する仕組みです。iCloudバックアップは、iCloudにまだ同期されていない本体のデータや設定を保存する仕組みです。 「iCloudを使っている」だけで、すべてのデータが同じ場所に保存されているとは限りません。初期化前に同期とバックアップを別々に確認してください。 ### リカバリーモードの「復元」とデータ復元 リカバリーモードの「復元」は、iOSを再インストールしてiPhoneを消去する操作です。消えた写真や連絡先を探すためのデータ復元ではありません。初期化後にデータを戻すには、バックアップや同期先が必要です。 ### 遠隔消去とApple Accountからの削除 「探す」の遠隔消去は、手元にないiPhoneのデータを消去する操作です。Apple Accountからデバイスを削除する操作とは異なります。紛失・盗難時は、遠隔消去後もアクティベーションロックを維持するため、デバイスを「探す」から削除しないでください。 ## iPhone初期化に関するよくある質問 ### 初期化前にバックアップがなければ、データは戻せませんか? iCloudバックアップがなくても、iCloud同期、Mac・Windowsバックアップ、Google、Exchange、各アプリのクラウド保存先にデータが残っていれば、個別に戻せる可能性があります。 また、Gbyte Recoveryのようなサードパーティのデータ復元ソフトを使用すれば、バックアップなしの場合でも復元できる可能性があるとはいえ、復元成功率はご自身のデバイスの使用状況に大きく左右されています。 ### 「探す」から遠隔消去した後も、アクティベーションロックは残りますか? 遠隔消去後も、アクティベーションロックは維持されます。消去したiPhoneを第三者が再利用するには、元のAppleアカウントによる認証が必要です。 紛失・盗難時は、端末を「探す」から削除しないでください。遠隔消去とアカウントからのデバイス削除は別の操作です。 ## まとめ iPhoneの初期化方法は、目的に合わせて選ぶ必要があります。 どの方法でも、実行前にiCloud同期、iCloudバックアップ、Mac・Windowsバックアップ、アプリ独自の保存先を確認することが大切です。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。