iCloudに保存されているはずの大切な写真が突然消えてしまうと、本当にショックですよね。ご安心ください、一見完全に削除されたように見える写真でも、復元できる可能性のある方法はいくつかあります。
本記事では、Appleの標準機能から専用の復元ツールまで、状況に応じた手順を段階的にわかりやすくご紹介します。
iCloud から削除された写真はどうなる?
削除されたiCloud写真を確実に復元するために、まず、削除された写真がどのような状態になるかを理解しておきましょう。
▶「最近削除した項目」(30日間): 写真を削除すると、iCloudフォトの「最近削除した項目」アルバムに最大30日間保存されます。この期間内であれば、いつでも簡単に復元が可能です。
▶30日を過ぎた後: 30日を過ぎると、写真は「永久削除」のフラグが付けられ、iCloudから完全に削除されます。この段階になると、Appleのサーバーからユーザーが直接アクセスすることはできなくなります。
このため、復元方法を選ぶ際には「いつ削除したか」が非常に重要なポイントになります。
方法1:iCloud公式から直接復元
もし削除してから30日経っていないなら、これが最も簡単で確実な方法です。
Step1. パソコンやスマートフォンからiCloud.comにアクセスし、Apple IDでサインインします。
Step2. 「写真」アプリを開き、サイドバーにある「最近削除した項目」をクリックします。
Step3. 復元したい写真を選択して「復元」をクリックすれば、元の場所に戻ります。
※ 写真が見つからない場合は、iCloud Driveの「最近削除された項目」も確認してみましょう。
方法2.iTunes/Finderのバックアップから復元
写真が30日以上前に削除されてしまった場合でも、過去にiPhoneをパソコンと同期していれば復元の可能性があります
iTunes/Finderで復元する手順
Step1. iPhoneをパソコンに接続します。
Step2. WindowsならiTunes、MacならFinderを開き、iPhoneを選択します。
Step3. 「バックアップを復元」をクリックし、写真が削除される前に作成されたバックアップを選んで復元します。
※この方法では、バックアップ以降に追加された現在のデータが上書きされて消えてしまうため、慎重に行う必要があります。
方法3.iCloudデバイスのバックアップから復元
iCloudバックアップを有効にしている場合も、iPhoneを以前の状態に戻すことで写真を復元できます。
Step1. iPhoneの「設定」→「一般」→「iPhoneを転送またはリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」を選択します。
Step2 初期化後、セットアップ画面で「iCloudバックアップから復元」を選び、写真が削除される前のバックアップを選択します。
※iCloudデバイスのバックアップから復元にはデバイスを初期化するため、現在のデータがすべて消えてしまいます。
方法4.専門的な復元ツールを使う(最後の手段)
公式のオプションでうまくいかない場合、最も効果的な解決策は、専門的なデータ復元ツールを使用することです。これらのツールは、デバイスのストレージを深くスキャンして、iCloud上では見えなくなったデータの痕跡を復元してくれます。
例えば、「Gbyte Recovery」のようなツールは、バックアップがなくても動作し、携帯電話のデータを上書きせずに復元できるため、安全に利用できます。
GbyteでiCloudの写真を復元するガイド
Step1. Gbyteをパソコンにダウンロードしてインストールします。
Step2. iPhoneを接続し、プログラムを起動します。
Step3. 「写真」を選択し、ディープスキャンを実行して復元可能なファイルを検出します。
Step4. 必要な写真をプレビューして、ワンクリックで復元します。
iCloudの削除された写真の復元方法比較:写真最適な方法を決めよう
4つの方法を詳しく紹介しても、自分に最適なものが分からない方のために、それぞれのメリット・デメリットや適した状況をまとめた比較表をご用意しました。
参考にしていただければ、きっと自分に合った方法が見つかるはずです。
| 復元方法 | メリット | デメリット | 最適な状況 |
|---|---|---|---|
| iCloud公式から直接復元 | 簡単かつ無料で確実 | 削除後30日以内限定 | 誤って削除した直後 |
| iTunes/Finderのバックアップ | 30日以上前のデータも復元可能 | 現在のデバイスデータが上書きされる | 削除から時間が経っており、PCにバックアップがある場合 |
| iCloudデバイスのバックアップ | 公式機能で信頼性が高い | デバイスの初期化が必要 | 定期的にiCloudバックアップを取っている場合 |
| 専門的な復元ツール(Gbyteなど) | 高い復元率、バックアップ不要 | 費用がかかる場合がある | バックアップがなく、他の方法で復元できない場合 |
よくある質問
Q1: 削除した写真が「最近削除した項目」から完全に消えてしまいました。復元はもう不可能ですか?
A:
いいえ、まだ復元できる可能性があります。
「最近削除した項目」に写真が残るのは削除から30日間です。この期間を過ぎると、iCloud上からは直接アクセスできなくなりますが、以下の方法で復元を試すことが可能です。
- iTunes/Finderのバックアップ
- iCloudデバイスのバックアップ
- 専門的なデータ復元ツール(例:Gbyte Recovery)
Q2: iTunes/FinderやiCloudのバックアップを使って復元すると、今のiPhoneのデータはどうなりますか?
A: バックアップから復元すると、現在のデバイスのデータが上書きされてしまいます。復元前に今のデバイスに残しておきたいデータがないか確認してください。
Q3: 「最近削除した項目」から写真を復元する際、インターネット接続は必要ですか?
A: はい、インターネット接続が必要です。iCloudのサーバー上にデータが保存されているため、安定した通信環境で復元作業を行ってください。
Q4: 専門的な復元ツール(Gbyte Recoveryなど)は、バックアップがない場合でも本当に復元できるのですか?
A: はい、バックアップがない場合でも復元できることがあります。デバイス内に残ったデータの痕跡をスキャンし、復元を試みます。ただし、データの破損状況や上書き具合によって成功率は変動します。
Q5: 写真が消えてから時間が経ちすぎると、復元できる可能性は低くなりますか?
A: はい、時間が経つほど復元の可能性は低くなります。新しいデータが上書きされると、元のデータが復元できなくなるため、できるだけ早く復元作業を行うことが重要です。
最後に
失われたiCloud写真を復元する旅は、どこから始めるべきか迷うかもしれません。
まずは、あなたの状況に一番近い方法を選んで試してみることをお勧めします。例えば、削除から日が浅いなら「最近削除した項目」、もしバックアップがあるなら「iTunes/Finder」や「iCloudバックアップ」が最善のスタート地点です。
もしこれらの方法で解決しない場合でも、
決して諦めないでください。専門的な復元ツールは、最後の砦として非常に頼りになります。これらのツールは、他の方法では見つけられないデータの痕跡を深くスキャンすることで、大切な写真を取り戻せる可能性を高めてくれます。
このガイドが、あなたが大切な写真を取り戻すための一助となれば幸いです。




