Gbyte Repair
Gbyte Repair
自力で150種類以上のiOS不具合を解消ー専門知識不要・データロスなし
目次
iPhoneの画面に突然、パソコンとケーブルのマークだけが表示されて、何をタップしても反応しない——もしあなたが今まさにこの状態なら、それは「iPhoneリカバリーモード」と呼ばれる画面です。iOSのアップデート中に電源が落ちた、朝起きたら画面がこうなっていた、など、原因に心当たりがないケースも珍しくありません。
この記事では、リカバリーモードの正体から仕組み、機種別の入り方と解除方法、そしてデータを守るための注意点まで、必要な情報をひと通りまとめています。読み進めていただければ、今の状況を整理し、次に何をすればいいかが見えてくるはずです。
リカバリーモードとは、iPhoneに深刻なシステムトラブルが起きたときに、パソコン(Finder / iTunes)を使ってiOSを修復・更新・初期化するためのApple公式の修復・復旧モードです。
通常は使う機会がほとんどありませんが、以下のような場面で利用されます。
iOSアップデート中に失敗して起動しなくなった
Appleロゴが繰り返し表示される(リンゴループ)
iPhoneがフリーズして通常起動できない
パスコードを忘れて端末がロックされた
リカバリーモードに入ると、iPhoneにはパソコンに接続する画面が表示され、FinderまたはiTunes経由で修復操作を行えるようになります。
まず、リカバリーモードは、iPhoneの起動制御を担う iBoot という仕組みの上で動く修復モードです。つまり、iPhoneは完全に止まっているわけではなく、iBootが起動した状態で、パソコンからの復旧指示を待っています。このとき、iPhoneは通常のiOSを起動せず、USB経由でiTunesやFinderと通信できる状態になります。
この状態でパソコン側から操作を行うと、iBootは送られてきたファームウェアがAppleの正規署名を持つかどうかを確認します。問題がなければ、選択した処理に応じてシステムの復旧を進めます。
たとえば、「アップデート」を選んだ場合は、主にiOSのシステム部分を入れ直す処理が行われます。壊れたシステムファイルや不整合のある部分を修復しながら、できるだけ写真・アプリ・設定などのユーザーデータは残す形で復旧を試みます。イメージとしては、データを残したままiOSを修復・再インストールする処理に近いです。
一方、「復元」を選んだ場合は、処理が大きく変わります。こちらは、iPhone内のユーザーデータを消去したうえで、新しいiOSを入れ直す初期化付きの再インストールです。つまり、単なる修復ではなく、端末を工場出荷に近い状態へ戻してからシステムを入れ直す動きになります。そのため、復元を実行すると、写真やアプリ、各種設定などは消えます。
要点を整理すると、リカバリーモードとDFUモードの実行時には、内部で次のような違いがあります。
iBootベースの復旧環境で動作する
iPhoneは通常のiOSを起動しない
パソコンから送られたファームウェアを検証する
「アップデート」では、主にシステム修復・iOS再インストールを行う
「復元」では、データ消去+iOS再インストールを行う
一般的な起動不良やアップデート失敗の修復に向いている
リカバリーモードに入ると、画面の中央にパソコンに向かって矢印が伸びるケーブルのアイコンが表示されます。
ここでは、リカバリーモードと似ている画面の操作をまとめてご紹介します。
画面 | 見た目 | 状態 |
リカバリーモード | PC+ケーブルのアイコン | iOS修復待ち |
リンゴループ | Appleロゴが繰り返し表示→消灯→再表示 | iOS起動の無限ループ |
DFUモード | 画面が完全に真っ暗(何も表示されない) | より深いレベルの修復モード |
アクティベーションロック | 「iPhoneは所有者にロックされています」 | Apple IDの認証待ち |
リカバリーモードとよく比較されるのが「DFUモード(Device Firmware Updateモード)」です。どちらもパソコンを使った復旧手段ですが、動作する深さが異なります。
比較項目 | リカバリーモード | DFUモード |
ベースとなる環境 | iBoot (iOS起動プログラム) | BootROM (読み取り専用メモリのコード) |
画面表示 | パソコンとケーブルのアイコンが表示される | 完全に真っ暗 |
iBootの状態 | 起動している | 起動していない |
ファームウェア検証 | パソコンから送られたデータを検証する | より低レベルで復旧処理を受け付ける |
データへの影響 | 「アップデート」選択で保持可能 | 不可(必ず初期化・データ消去を伴う) |
主な処理内容 | システム修復・iOSの再インストール | 起動関連を含む深いレベルの書き換え |
推奨される用途 | 一般的な起動不良、アプデ失敗の修復 | リカバリーモードで解決できない深刻な障害 |
ここからは、iOSの不具合を修復するために自分からリカバリーモードに入れる手順を解説します。機種によってボタン操作が異なるため、お使いの機種に合った手順を確認してください。
操作を始める前に、以下の5点を確認しましょう。
# | 準備項目 | 理由 |
1 | パソコン(WindowsまたはMac)を用意する | リカバリーモードに入った後の操作にはPCが必須 |
2 | iTunes(Windows)またはFinder(macOS Catalina以降)を最新版に更新する | 古いバージョンではiPhoneを正しく認識できない場合がある |
3 | 純正またはMFi認証のUSBケーブルを使う | 非認証ケーブルでは途中で接続が切れるリスクがある |
4 | iPhoneの充電残量を50%以上にしておく | 処理中の電池切れはさらなるトラブルの原因になる |
5 | 可能であればバックアップを取っておく | 万が一「復元(初期化)」が必要になった場合に備える |
iPhone 8以降(iPhone SE(第2世代)以降を含む)
iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続する
【音量を上げるボタン】 を押して、すぐに離す
【音量を下げるボタン】 を押して、すぐに離す
【サイドボタン】 をリカバリーモード画面(PC+ケーブルのアイコン)が表示されるまで押し続ける
途中でAppleロゴが出ても離さないでください。そのまま押し続けます。

iPhone 7 / 7 Plus
iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続する
【音量を下げるボタン】+【サイドボタン】 を同時に、リカバリーモード画面が表示されるまで押し続ける

iPhone 6s / SE(第1世代)以前
iPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続する
【ホームボタン】+【トップ(またはサイド)ボタン】 を同時に、リカバリーモード画面が表示されるまで押し続ける

iPadをお使いの方は、以下を参考にしてください。
機種 | 操作 |
Face ID搭載iPad(ホームボタンなし) | ①トップボタンに最も近い音量ボタンを押してすぐ離す → ②遠い方の音量ボタンを押してすぐ離す → ③トップボタンを画面が変わるまで押し続ける |
ホームボタン搭載iPad | ホームボタン+トップボタンを同時に、画面が変わるまで押し続ける |
面倒なボタン操作を避けて手軽にリカバリーモードを起動したい場合、Gbyte RepairというiOSシステム修復ソフトでの無料機能ー「ワンクリックリカバリーモード起動・解除」を利用できます。

リカバリーモードに入ると、iPhoneの画面にはPC+ケーブルのアイコンが表示されたまま動かなくなります。ここからの操作はすべてパソコン側で行います。この章では、パソコンに接続してからの具体的な流れを説明します。
ステップ1:接続と認識
リカバリーモードのiPhoneをUSBケーブルでパソコンに接続すると、iTunes(Windows)またはFinder(macOS Catalina以降)が自動的にiPhoneを検出し、ポップアップウィンドウが表示されます。
「iPhoneに問題があります。このiPhoneを復元またはアップデートする必要があります。」
ステップ2:「アップデート」か「復元」を選ぶ
このポップアップに表示される2つのボタンが、リカバリーモードでもっとも重要な選択肢です。

ここは多くの方が迷うポイントなので、丁寧に整理しておきます。
項目 | アップデート | 復元 |
処理内容 | iOSを再ダウンロードして上書きインストール | iPhoneを工場出荷状態に戻し、最新iOSをクリーンインストール |
データへの影響 | 写真・アプリなどはそのまま残る | すべてのデータが消去される |
成功率 | iOSの軽度〜中度の不具合なら高い | より多くのソフトウェア側の問題を解決 |
「アップデート」はiOSだけを入れ直す処理で、あなたの写真やアプリデータなどには触れません。これで問題が解決すれば、データは無事です。「復元」はiPhoneの中身をすべて消去するため、「アップデート」で解決しなかった場合の次の手段として考えてください。
「アップデート」または「復元」をクリックした後の流れは次のとおりです。
段階 | 内容 | 注意 |
① ファームウェアのダウンロード | AppleサーバーからiOSファームウェア(約3〜6GB)がダウンロードされる | 回線速度により5〜30分。途中でネットを切らないこと |
② iPhoneへのインストール | ダウンロードしたiOSがiPhoneに書き込まれる。iPhone画面にプログレスバーが表示される | ケーブルを絶対に抜かないこと |
③ 再起動 | インストール完了後、iPhoneが自動で再起動する | 「アップデート」→ホーム画面に復帰。「復元」→初期設定画面(「こんにちは」)が表示される |
15分ルールについて:Appleの仕様上、リカバリーモードに入ってから約15分以内にファームウェアのダウンロードが完了しないと、iPhoneが自動的にリカバリーモードを一度終了してしまうことがあります。その場合は慌てずに、第2章の手順でもう一度リカバリーモードに入り直してください。
リカバリーモードに入った場合、状況に合わせて以下の4つの方法で解除が可能です。
方法 | PC | データ | おすすめの場面 |
① 強制再起動 | 不要 | 保持 | まず最初に試すべき基本操作 |
② Gbyte解除 | 必要 | 保持 | ワンクリックで確実に解除したい時 |
③ iTunes「アップデート」 | 必要 | 保持 | OSの不具合を修復したい時 |
④ iTunes「復元」 | 必要 | 消去 | 上記で直らない場合の最終手段 |
方法①:強制再起動
音量上げ→下げの順に素早く押し、サイドボタンをAppleロゴが出るまで長押しします。強制再起動の詳細は、こちらの関連記事をご参照ください。
方法②:Gbyteでワンクリック解除
上記した「ワンクリックで起動」という起動方法と同じ、PCに接続し、ソフト上の「終了」ボタンを押すだけでリカバリーモードを解除できます。
方法③:iTunes / Finderで「アップデート」
PC接続時に表示されるダイアログで「アップデート」を選択し、iOSを再インストールします。
方法④:iTunes / Finderで「復元」
「復元」を選択してデバイスを初期化します。実行前にバックアップの有無を確認してください。
リカバリーモードの解除方法の詳細については、こちらの記事をご確認ください。
リカバリーモードの操作自体は難しくありませんが、いくつかのポイントを見落とすと、トラブルが悪化したり、大切なデータを失ったりする可能性があります。ここでは、知っておくべき注意事項を整理しました。
リカバリーモードの操作中に避けるべき行動を、理由とともにまとめます。
NG行動 | なぜダメなのか |
処理中にUSBケーブルを抜く | ファームウェア書き込み中の中断は、iOSをさらに深刻に破損させる可能性がある |
非認証のUSBケーブルを使う | 接続が不安定になり、処理の途中で切断されるリスクが高い |
古いバージョンのiTunesを使う | iOSやiPhoneを正しく認識できず、エラーが発生する可能性がある |
考えずに「復元」をクリックする | 「復元」はすべてのデータを消去する操作。取り消しはできない |
処理中にパソコンをスリープにする | ダウンロードやインストールが中断され、やり直しが必要になる |
リカバリーモードに入ること自体は故障ではありませんが、できれば遭遇したくないのが本音ではないでしょうか。日頃から以下の対策を意識しておくと、リカバリーモードに陥るリスクを減らせます。
/ | 対策 | 具体的な方法 |
1 | 定期的にバックアップを取る | iCloud自動バックアップをオンにしておく。さらに月に1回程度、iTunes/Finderでもバックアップを取っておくとより安心 |
2 | iOSアップデート前に十分に充電する | 最低でも50%以上。できれば充電ケーブルを挿したままアップデートを開始する |
3 | 安定したWi-Fi環境でアップデートする | 公共Wi-Fiではなく、自宅の安定したネットワークを使用する |
4 | ストレージに余裕を持たせる | 常に5〜10GB以上の空き容量を確保しておく。【設定】>【一般】>【iPhoneストレージ】で確認可能 |
最後に、リカバリーモードに関するよく寄せられる質問をまとめました。気になる質問があれば、参考にしてみてください。
リカバリーモードはiBootというブートローダーが起動した状態で、画面にPC+ケーブルのアイコンが表示されます。「アップデート」を選べばデータを保持したまま修復できます。
一方、DFUモードはiBootも起動しない、より深い階層のモードです。画面は完全に真っ暗になります。必ず初期化を伴うため、リカバリーモードで解決できなかった場合の最終手段として使います。
まずはリカバリーモードを試し、それでもダメならDFUモードという順番が基本です。
いいえ。データが消えるかどうかは、あなたの操作によって異なります。
強制再起動 / Gbyteでの解除 / iTunes「アップデート」 → データ保持
iTunes「復元」 → データ消去
「復元」を選ばない限り、データは基本的に残ります。
「アップデート」を先に試してください。「アップデート」はiOSを再インストールするだけの処理で、データには触れません。「復元」はすべてのデータを消去するため、「アップデート」で解決しなかった場合にのみ検討してください。
はい、パソコン側でファームウェアをダウンロードするためにインターネット接続が必要です。ただし、Wi-Fiが必要なのはパソコン側であり、iPhone自体のWi-Fi接続は関係ありません(リカバリーモード中のiPhoneはiOSが起動していないため、Wi-Fiに接続できません)。
ファームウェアの書き込み中にケーブルが意外に外れると、プロセスが中断され、iOSに不具合(システム破損)が生じる可能性があります。ただし、すぐにパニックになる必要はありません。もう一度パソコンに接続して、同じ処理をやり直してください。多くの場合、再試行で正常に完了します。
何度やり直してもエラーが出る場合は、DFUモードでの復元・iOS修復ソフト・修理業者への相談を検討してください。
解除しても何度もリカバリーモードに戻ってしまう場合は、以下の順番で対処してみてください。
強制再起動を数回試す
Gbyteでワンクリック解除を試す
iTunes/Finderで「アップデート」を試す
iTunes/Finderで「復元」を試す
上記すべてダメなら専門家に相談する
ソフトウェア的な方法をすべて試してもループが続く場合、バッテリーの劣化や基板の損傷などハードウェア側の問題が原因になっている可能性があります。
リカバリーモードのまま放置しても、iPhone内のデータが消えることはありません。ただし、画面が表示されたままなのでバッテリーは徐々に消費されます。
また、Appleの仕様として、リカバリーモードに入ってから約15分間操作がないと、iPhoneが自動的にリカバリーモードを終了して再起動を試みる可能性があります。そのまま通常起動できればラッキーですが、iOSに問題がある場合は再びリカバリーモードに入ります。
いずれにせよ、放置し続けるメリットはないので、できるだけ早めに対処することをおすすめします。
ここまで、iPhoneのリカバリーモードについて、仕組みから入り方、操作プロセス、解除方法、そして注意事項まで、リカバリーモードに関するすべてをお伝えしました。
最後に、この記事の要点を整理しておきます。
リカバリーモードはiPhoneに搭載された緊急復旧・修復機能であり、故障ではありません。正しく理解して操作すれば、多くのiOSトラブルを解決できます。
「データが消えるかどうか」は操作の選び方次第です。まず「アップデート」を選べば、データを保持したまま修復できる可能性が高いです。
解除方法は、Gbyteワンクリック解除→強制再起動 → iTunes「アップデート/復元」の順で試すのが効率的です。これでほとんどのケースは対処できます。
日頃から定期的なバックアップと安定した環境でのアップデートを心がけましょう。
この記事が、今のトラブル解決だけでなく、今後同じ状況に直面したときの備えとしてもお役に立てれば幸いです。
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