iCloudからのデータ復元は、新しいiPhoneに機種変更する際に非常に便利な機能ですが、時には「復元時間計算中」から進まない、または10時間以上も復元に時間がかかることがあります。
この記事では、iCloud復元が遅くなる原因とその解決策について、詳しく解説します。
iCloudのデータ復元に関するよくある質問
皆様の貴重な時間を節約するために、ここではまず、iCloudのデータ復元に関する特にご質問の多いシナリオと、それに対する具体的な対処法をご紹介します。これらの典型的なシナリオの中に、すぐに役立つ解決策が見つかるかもしれません。
Q1. スマホを買い替えたのですが、iCloud復元に13時間と表示されました。正常ですか？
A. 復元に13時間と表示されるのは、必ずしも正常とは言えません。特に良好なWi-Fi環境下であれば、そこまで長くかかるのは異常の可能性があります。
以下をお試しください：
・iPhoneを再起動する
・安定した高速Wi-Fiに接続し直す
・必要であれば、iCloudバックアップを一度やり直す
再試行によって、復元時間が大幅に短縮されるケースもあります。
Q2. iCloud復元中に「残り時間を計算中」のまま進まず、画面が暗くなるとやり直しになります。原因は？
A. この問題の主な原因は以下の通りです：
・ネットワーク接続が不安定で、復元処理が中断されている
・iPhoneがスリープ状態になり、復元プロセスが一時停止してしまう
対処法：
・iPhoneを電源に接続した状態で放置してみる
・Wi-Fiが安定しているか確認し、必要に応じて別のネットワークに切り替える
・「自動ロック」を一時的に「なし」に設定して画面が暗くならないようにする
Q3. アプリは復元されたのに、写真だけが表示されません。このまま待てば写真も復元されますか？
A. iCloudの写真は「写真ライブラリ」経由で同期されるため、アプリよりも復元に時間がかかることがあります。良好なWi-Fi環境下であれば、時間とともに自動で復元される可能性が高いです。
以下を確認してみてください：
・「設定」→「写真」→「iCloud写真」が有効になっているか
・ストレージ容量が十分にあるか確認する
・Wi-Fi接続が継続している状態を保つ
Q4. iPadでiCloudにサインインしようとすると読み込み中（グルグル）のまま進みません。対処法は？
A. 読み込みが終わらない状態は、一時的な通信トラブルやシステムの不具合の可能性があります。以下の対処法をお試しください：
① 強制再起動を試す
- 音量ボタン（上）→音量ボタン（下）→電源ボタン長押し（Appleロゴが出るまで）
② Wi-Fi接続が正常に機能しているか確認する
③ それでも改善しない場合は、時間を空けて再試行するか、Appleサポートに相談してください。
iCloudバックアップにかかる時間は？
通常の場合には、機体やネット上の支障がない場合には、どれぐらいの時間が必要ですが、以下の平均目安時間表で確認してく行きましょう。
| 小規模なバックアップ（1〜5GB） | 通常、1〜2時間以内に復元が完了します。ただし、インターネットの速度やiPhoneの状態によっては、もう少し時間がかかる場合もあります。 |
| 中規模なバックアップ（5〜15GB） | 5GB以上のデータが含まれる場合、復元にはおおよそ2〜4時間かかることがあります。Wi-Fi接続が不安定だと、さらに時間がかかる可能性があります。 |
| 大規模なバックアップ（15GB以上） | 15GB以上の大きなデータを復元する場合、ネットワーク速度が十分であっても、復元には4時間以上かかることも珍しくありません。 |
iCloudバックアップ復元にかかる時間は？
Appleの公式ガイドによると、iCloudからの復元はデバイス上の情報量に応じて、数時間または数日かかる可能性があります。復元時間の明確な標準は存在しませんが、ここでは、様々なフィードバックや情報を基にまとめたiCloud復元にかかる時間の目安の表をご提供します。少しでもお役に立てれば幸いです。
バックアップ容量（目安） | 復元時間の推定 |
0〜5GB | 約15分〜1時間程度 |
5〜10GB | 約30分〜1時間 |
10〜20GB | 約1〜3時間 |
20〜30GB | 約1〜4時間 |
30〜50GB | 約2〜6時間 |
50〜100GB | 約4〜15時間以上 |
100GB以上 | 約5〜24時間以上（状況次第） |
iCloud復元にかかる時間が多い要因と解決策
iCloud復元にかかる時間には、さまざまな要因が影響します。ここでは、よく見られる主な原因を取り上げ、それぞれの解決策を参考にしてください。
- 原因1: iCloudサーバの不安定
- 原因2: 転送するデータサイズが大きい
- 原因3: ネットワーク環境の不安定
- 原因4: 転送先デバイスのストレージが不足している
ここではそれぞれの対応策を紹介します。
対策①：データサイズを抑え
復元するデータ量が多い場合、大きなファイルや多数のアプリの復元に時間がかかります。そのため、データを削除してスペースを減らします。不要なアプリや書類ファイルを整理するこをも検討します。
Step 1:「設定」を開き、「一般」をタップしします。
Step 2:次に、「iPhoneストレージ」を選択します。
Step 3:ストレージを大量に占めているアプリを選びます。
「Appを取り除く」：アプリのデータはそのままで、アプリのみを削除します。（お勧め）
「Appを削除」：アプリとそのデータを完全に削除します。
必要に応じて、どちらかを選択して実行してください。
または全ての直接的にデータ転移より、そのままにiCloudに保存するのが推薦です。
Step 1:「設定」アプリを開きます。
Step 2:「自分の名前」をタップし、「iCloud」を選択します。
Step 3:「iCloudストレージ」をタップします。ここで、iCloudに保存したいデータを確認できます。
Step 4:「iCloudバックアップ」を選択し、「iCloudバックアップ」をオンにします。これにより、一部のスマホデータ転移され、全てのデータを丸ごと転移より、時間が大分減少される。
対策②： 安定なネット環境を確保
Wi-Fi接続が不安定だと、iCloudサーバーとの通信にトラブルが発生し、データ転送速度が低下して復元に時間がかかることがあります。
安定したWi-Fi接続を確保し、他のデバイスとの電波干渉を避けましょう。また、デバイスやルーターを再起動して、接続環境をリフレッシュすることも効果的です。
対策③：iPhoneを再起動
iCloudでデータを復元している際、iPhoneが正常に動作せず、「残り時間を計算中」のまま画面が止まり、復元がなかなか進まないことがあります。
そのような場合は、iPhoneを再起動することが最も簡単で、かつ効果的な対処法です。
対策④：新たなiCloudバックアップを作成
iCloudからの復元時間がかかりすぎることには、古いiCloudのバックアップが損害したり、支障が出る可能性があります。その時には、古いバックアップを削除し、新しいバックアップを作成する必要があります。
Step 1:「設定」アプリを開きます。
Step 2:「自分の名前」をタップし、「iCloud」を選択します。
Step 3:「iCloudストレージ」をタップします。
Step 4:「iCloudバックアップ」を選択し、iCloudバックアップで対応デバイスの古いバックアップを削除します。
Step 5:「バックアップの詳細」で バックアップを削除を選択します。
古いバックアップを削除してから、新たなバックアップを作成し、もう一度iCloudのデータ復元をやり直してください。
対策⑤：iCloudバックアップデータを選択的に復元
一般的に、iCloudの公式復元は、スマートフォン内のデータ全体を復元するため、完了までに長い時間を要する傾向があります。
そこで、必要なデータのみを選択的に復元すれば、時間を大幅に節約できます。この際、サードパーティの復元ソフトを活用することで、iCloud復元に数時間待つという状況を回避できます。
ここでは、Gbyte という復元ソフトをお勧めします。独自の技術により、iCloudのデータを選択的に復元できる上、パソコンなしで手軽に復元プロセスを進行させることも可能です。
Step 1:ご希望のソフトバージョンを選びます。
Step 2:「復元したいデータを選択」ボタンをクリックしてからデータタイプを選びます。
Step 3: 復元したいデータを保存しているiPhoneのApple ID・iCloudとのペアリング
Step 4:スキャン完了まで少々お待ちください。
Step 5:復元可能なデータをチェック・選択してエクスポート先を指定します。
Step 6:完了。
前述した方法に比べると、この方法は、データ容量を抑えるためにファイルを削除する必要がないため、データ損失のリスクや心配なしに、より高速な復元を進行できます。
最後に
iCloudの復元に時間がかかる場合でも、慌てずに原因をひとつひとつ確認して対処することが大切です。復元時間の多くは、データ容量やネットワーク環境に左右されるため、適切な設定や環境を整えることで大幅に改善する可能性があります。
特に、iCloudストレージの整理や安定したWi-Fiの確保、iPhone本体の再起動はすぐにできる有効な対処法です。また、古いバックアップを削除して新たなバックアップから復元を試みることで、不具合が解消されるケースもあります。さらに、Gbyteのようなサードパーティーのデータ復元ソフトを活用し、iCloud復元の使用体験と効率をある程度改善可能です。
それでも問題が解決しない場合は、無理をせずAppleサポートや専門業者に相談することをおすすめします。データ復旧の成功率を高めるためにも、早めの対処がカギになります。
